アルカ 本作の主人公。 身長170cm、体重55kg。19歳。マリスザラム魔法学院に通う魔法生の少年。 どんな小さな魔法でも、広範囲にかける事が出来る「スキル・スピラー」という特殊な能力を生まれ持つ。 魔法界では紅い瞳の魔法使いは高潔な魔法士の血を引く証と言われているが、学校に通い始めの頃は優秀とは言えない成績だった。 だが昨年発生したある事件を境に自分自身のあり方を見つめ直し、現在では学内でトップクラスの成績を誇るまでに至る。親友であるユール以外との交流はあまり持たず、恋愛にも興味は無い。 |
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ユール 主人公アルカの親友。 身長190cm、体重78kg。19歳。マリスザラム魔法学院のクラスメイト。 ゲーム好きで、自分の人生をRPGに見立てて、目の前に立ちはだかる難関は常にクエストであると豪語している。 物静かなアルカとは対極的な性格をしているが、「一年前のある事件」をきっかけに彼と共に道を歩んでいく事を決め、彼を最も信頼できる親友かつ「相棒」であると認識している。 A級魔法生の称号を持つが、上り詰めてしまった事に物足りなさを感じており、得た称号を一度捨てようとした事もある。 |
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スターシア・エリシエル 本作のキーキャラクター。 身長162cm、体重43kg、血液型O型。町医者を名乗る謎の女。年齢不詳。 アルカに対しては一貫して冷たい態度をとっており、常に近寄り難い雰囲気を漂わせている。高潔の証である紅い瞳を持つ魔法使いではあるが、どれほどの力が秘められているのかは不明。 また、作品内では語られていないが「痛みを感じない」という特殊な能力を持ち、どれほどのダメージを受けても、驚くことはあれど苦痛の表情を見せる事は無い。 |
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エカトリーチェ・ラ・アスターシャ 妖精族の少女。ユールからは「エト」と呼ばれている。 人間の言葉がそれほど得意では無いためやや辿々しい口調で話すが、頭の回転は早く、魔法力もA級魔法士と同等以上のものを秘めている。 この世界ではかつて「妖精狩り」が行われた事があり、妖精は絶滅の危機に瀕している。 しかし彼女はそういった過去や現況には一切の興味が無く、人間と妖精が幸福になれる未来だけをひたすら見据えて生きるという、とても真っ直ぐな性格をしている。 |
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ジュエル・ロイロット 21歳。グレンデル魔法学院をA級魔法士で卒業。 マディルーブという魔法石を使って魔法界じゅうに自分の姿と声を配信しつつゲームをプレイするプロゲーマーの青年。 自信家で、自分に乗り越えられない壁は無いと思っている。ユール同様、人生はゲームであるというのが彼の信条ではあるが、友人が怪我を負った時は「ライフポイントが減る」と例えるなどの行いで、周囲のゲーム好きからはやや引かれている節も。 |
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ケシィ・ホップカーク 20歳。フラベール魔法学院の自称・首席A級魔法生。 攻撃魔法を専門とするため、魔物を倒す火力に関してだけは魔女盤に集められた八人の中で最も秀でている事は嘘では無い。 周囲のA級魔法生よりも自分の方が上でありたいと思うあまり、先輩の魔法生に決闘を申し込み、その力を認めさせた事もある。 自信家で攻撃的な性格をしている様に見えるが、ひと目見て勝てないと判断した相手に対してはすぐには喧嘩を売らず、対策を入念に立ててから改めて挑むという冷静さと計算高さも持ち合わせている。 |
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ペネロペ・ブラッドベリ 27歳。魔法界一の発行数を誇るといわれるグラジオ魔法新聞社の社長令嬢。 真実を追究する事を行動理念とし、人々が驚く様な真実を報じて世間をあっと言わせたいと願う彼女は、既に数々の記事で魔法界法長賞を受けている有名人。 ただし自分には甘く他人には厳しいという性格のため、周囲の記者からは度々疎まれている。 戦闘系の魔法はさほど得意としないが、魔法史や法律の知識は深く、計算も速い。 |
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チャック・ハーバー 25歳。魔法教会図書部に所属する、大魔法図書館司書の一人。 間接魔法のエキスパートとして優秀な魔法学校を卒業したものの、憧れの魔法教会に入ってすぐ図書部に配属されたため、その力を披露する機会は非常に少ない。 臆病な性格で、暗い場所や幽霊話などが大の苦手。 「魔法界一のお金持ちになりたい」「魔法界一のお嫁さんをもらいたい」という切なる願いは、子供の頃からずっと変わっていない。 |
キャラクター制作手記 (ややネタバレあり注意)
アルカ
過去シリーズをリプレイしながら構築を進めたキャラクターです。当初はD級魔法生の落ちこぼれ状態からスタート予定でしたが、三部作をクリアしてA以上に上り詰めたのにまたDから、というのも何となくテンポが悪い気がして、物語でいう「下巻」からスタートする様な形をあえてとりました。
アルカには「強い主人公」というイメージを持たせたくなくて、でもプレイヤーキャラである以上は何か特別な能力は持たせないと味が出ない事も確か。
思案の末に生まれたのが、魔法の範囲化能力です。過去シリーズでも範囲化は存在しましたし、他のRPGでも簡単にできる事ではありますが、MPも威力も同一で、ストーリー上では無限範囲に撃てるという設定を盛り込む事で、「強い主人公感を出さないが特別感はある」という役割を持たせました。
ユール
当初この枠は女の子キャラでした。魔法銃を撃つ女の子。むしろそっちの方が主人公との会話シーンが物凄く自然に描ける事もあり、ずっとベタベタくっついてきても重くない(笑)。過去シリーズをリプレイしていて「これ、ギリ女の子でもいけるよね」とも思ったんですが、アルカとの末路を考えるとやはり不自然な気がして、断念。
名前は女の子っぽい響きのまま使用。相棒=女の子案はボツとなりましたが、かわりに予定していたグラフィックはケシィが引き継いでいます。
スターシア
本作を作ろうと決めた時から、このキャラのイメージと立ち位置はもう完全に頭の中に出来ており、ただ、サリィ(過去作ヒロイン)の様な無敵キャラで話をかき回すのも何か違うなと思い、魔女盤という魔法制限舞台で動かす事を思いつきました。自分なりの正義感を強く持っている事は一環していますが、人の優しさに触れると揺らいでしまうという弱さもあり。シナリオを描いていて台詞を考えるのが楽しくて、最終的に一番好きになったキャラです。私の中ではもう一人の主人公。
エト
全然関係無いですけど私、RPGの舞台の中で、森が一番好きなんですよ。方向音痴だし、虫系のモンスターは物凄く嫌いですけど(笑)。昔作っていた頃のアイデア帳を引っ張り出してきて、未使用だったまっくろ鳥の森のシナリオが使えそうだったので、それと併せてエトというキャラを作りました。
妖精といえば不思議ちゃん。という勝手なイメージで、人間大好き・バーベキュー大好きな不思議妖精ちゃんができあがりました。
ジュエル
着想前にデスゲーム系のドラマや映画などをいくつか見たんですが、死ぬ恐れがあるのにこういう自信過剰なキャラは99%居るものですね。「あ、こいつ、最初に死ぬな」というイメージしかありません。いかがでしょうか?(何が)
分かりやすいキャラクターだっただけに、この人も台詞を描くのは楽しかったです。決してユー○ューバーに対する偏見や悪意がある訳では無いという事をこの場で言っておきます。
ケシィ
ギャル(古い)の様なキャラもデスゲームでは割と定番なので、彩りに作ってみました。この手のキャラは過去作でも確か登場させていなかったと思います。「~だしぃ」「~ってゆうか」とか喋らせなかったのは、もっとウザイ口調のキャラクターが中盤で登場するからですが……。
登場シーンは少ないですが、表情パターンはアルカに次いでめっちゃ多いです。スターシアなんて3パターンしか無いのに、喜怒哀楽が激し目。
ペネロペ
キャラ素材を見た瞬間にあのイメージが固まりました(笑)。
ゲームとは無関係な所でコソコソ動き回る切れ者キャラが欲しかったというのもありますが、彼女なりに真実を追究したいという想いは純粋なので、悪人では無いです。この物語一の善人と言えるかも知れません。そんなキャラが一人は欲しかった。他キャラクターとの絡みは極端に少ないものの、「この人わりと好き」ってプレイヤーさんも多そうですよね(当社比)。
チャック
さてこいつですよ……最大最悪のクセ者は(笑)。「最初はこういうキャラ、最後はこういうキャラでいこう」っていう構想は固まってはいたんですが、私自身がこういう性格じゃなく、周囲にも居ないので、台詞がなかなか思い浮かばない……。ユールやスターシア、ジュエルの様に筋の通った真っ直ぐキャラだったら描きやすいんですけど、その場の空気に応じて思考を変えるキャラって難しいんですよね。デスゲームによくいる「流されキャラ」って簡単な様でいて固めるのが大変である事を痛感しました。