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黒幕の黒歴史を削除したこと

黒幕の黒歴史を削除したこと

「ルナスティア」ver 1.65を公開しました。
「いつになったら終わるんやあ!」って声が飛んで来そうですが、念願の外伝小説も公開出来ましたし、不具合が無ければ今度こそ、今度こそ終わりです。

今回の不具合は致命的な不具合で、ある条件でルナスティアが幽体離脱するというバグでした。ver1.61以前をお持ちの方、試さないでくださいね。速やかにアップデートおなしゃす。

ついでですが、外伝小説公開に伴い、一部のイベントを改修しています。
追加シーンはすぐ分かると思います。
「ここ好きなセリフだったのに無くしちゃったかあ」みたいな変更も多分あると思います。
でも「こっちの方が断然いい」と思ってもらえる様に頑張りました。

何となくもやもやしていたシーンだったので、小説を書きながら「こっちの方がすっきりするな?」と感じたことを入れました。ゲーム制作と違うことをしていてそういったアイディアが浮かぶことが多いので、もやもやしている制作者の方は二ヶ月ほどゲームから離れてみるのもありかも知れませんよ。

削除した1シーンだけ説明しておくと、ツムギ先生とルナスティアの会話です。
「犯人の姿は何故フッと消えたのか」
「移動魔法でしょうか」
「違うわ。移動魔法を使うと、ほら、こんな感じで派手に体が光るのよ」
「それじゃ何の魔法?」
「Tスペルの中に、透明になれる魔法があるの。きっとそれよ」
「でも犯人は、たまに学内で歩いているところを目撃されてるよね」
「ああ、その時はきっと犯人のTPが不足していたから、透明魔法が使えなかったのよ」
と考察していたシーン。

ここ、犯人にとってわざわざ徒歩で移動する必然性が本当に無いんですよね。
得体の知れない奴が学内を闊歩しているぞという恐怖演出のためだけに歩かせたんですが、テストプレイ段階で「待って、何でこいつわざわざ徒歩移動してるのw魔法使え魔法w」ってプレイヤーさんから一斉に突っ込まれるんじゃないかと焦って、苦肉の策で入れたものだったんです。

外伝小説でも「しまった、私のTP0だわ!?」みたいな事をするとあまりに犯人が間抜けすぎるので、「自室に杖を忘れた」ことにしました。いや、いずれにしても間抜けなのは変わらないですけど…。
というわけでver1.65ではこの疑問はバッサリと無かったことになっています。その分、話が脇道に逸れずに本題のまま続いているので、私的にはすっきりしました。

ルナスティア外伝小説、公開

ルナスティア外伝小説、公開

ご無沙汰しております。

本日、フリーゲーム「ルナスティア -忘却の少女と魔法学校-」の物語を、黒幕の視点から綴った外伝小説をカクヨム上にて公開しました。

ルナスティア – The Luminous Dark Side –

当然ながら、本編の重大なネタバレ(黒幕の正体、魔王の正体など)が含まれており、本編中の一部設定などは理解前提で進行していきますので、先にゲームの方をプレイいただければと思います。
ルナスティアの華々しい活躍の舞台裏で、黒幕がどんな考えを持って、どう動いていたのか、なぜ黒幕はそんな行動を取ったのかを描きました。本編とは一部、設定や台詞、展開が異なります。別世界線の物語だと捉えてください。

なお公開に伴い、校長室のワンシーンを切り取ったショート小説の公開は終了しました。

今回の小説、本当は春頃に公開予定だったのですが、うっかり6万字を超える長編になってしまって、ついに8月末にまで縺れ込んでしまいました。既にゲームをクリアされている方の多くは「もはや内容を覚えていない」という感じだと思いますが、もしご興味がありましたらぜひ。

ルナスティア関連のコンテンツはこれで終わりです。
引き続き、本編エピローグに登場するある人物の物語を描きたいところですが、こちらはゲーム化するかは不明です。

熱中症に注意です

熱中症に注意です

6月なのに暑いですね。もう7月ですけど。
熱中症に注意です。私も最近やらかしました。車内熱中症というやつです。救急車で運ばれるほどでは無かったですけど、OS-1が秒で空になりました。とは言え水分補給だけでは不十分。栄養もしっかり摂取しましょうね。

最近AIイラスト熱が冷めてしまった事もあって、次回作は構想はおろかブログやXの投稿頻度すらも落ちています。
そんな中、「ルナスティア」久しぶりに更新入れました。

実は今回、Claude Code君のお試しも兼ねていました。
ChatGPTやClaudeなどのコーディングAIでツクールMZのプラグインが作れるのは既に多くの人が知っていると思いますが、ツクールMZと、プロジェクトフォルダ全体を確認出来るClaude Code君の相性は抜群です。「どのプラグインと競合しているのか」なんかもチェックしてもらえますからね。ツクラーなら入れておいて損は無いと思います。Claude Proプランだと月20ドルでお試し感覚で使えます。なんてちょっと宣伝してみたり。

最大ダメージの更新ポップアップがver1.6で一新されたのは、完全にClaude Code君の手腕です。
私は「ここに表示して」と指示しただけで何もしていない……。
謙遜では無く本当にコードには手も触れていない(笑)。

ルナスティアと緊急修正

ルナスティアと緊急修正

ver1.53を最終バージョンという事でメンテナンスを終えようとしていましたが、第四章で「詰み」が発生する可能性があり(オプションから難易度を下げることで前バージョンでもクリアは可能ですが)、本日緊急修正をかけver1.54としてアップデートしました。ついでなので、プレイしていて説明不足に感じたことも、本編内に台詞として加筆しました。

そう言えば物語上の都合で、杖師ヒュクロさんのプロフィールカードを本編では作っていませんでした。
誕生日不明、身長180cm、体重不明、属性不明、血液型A型、趣味無し、特技無し、好きなものはワイン、嫌いなものは教師です。

検索してみたんですが、外国人名に「ヒュクロ」という名前が見つからず、Hyuclotというスペルをあてています。どこからこのネーミングが浮かんだのは私自身も覚えていないのですよね。謎ネーミング、割と多いです……。

ファフィ=フレメルのこと

ファフィ=フレメルのこと

ネタバレ含みますので注意。
「ルナスティア」のキーキャラクターであるファフィ=フレメル先生について書きます。

実は当初の構想ではもっとひどい先生だったんですよね。「いまでも充分ひどいですけど!?」っていう突っ込みが入りそうですけど、減点なんて可愛いもので、授業中に話を聞かない生徒を豚に変えるイベントも予定していました。難を逃れたシーマス=シンプソン君は本当によかったですね……。

「大切なものを奪われ心の深い部分に傷を負ったため、それ以降はずっと情緒が不安定」という設定メモを元に台詞を書いていたので、普通に話せる時もあれば、ぞっとするほど冷たい台詞もあったりします。
大切なものを「奪う」魔法のせいで心を狂わされた人間なので、生徒の点数とか、ハカセの教科書とか、入学式で出来たルナスティアの友達など、とにかく他人から「奪う」という行為をひたすら繰り返して来たわけです。結果的には彼女が指導してきた生徒の多くが一流の魔法使いに成長しているので、彼女は反省する事を知らないし、反省する必要すら無かったわけで。

しかし第三章で、減点されたハカセをルナスティアが庇ったのを見て、20年前のかつての自分が今とは真逆の事をしていたことを思い出し、その善性から、入学式での行動に対して罪悪感が一気に襲います。この時ルナスティアにとってはハカセを庇った行動は「きっと友達想いで優しいルナスティア=リリーならこうするだろう」という考えからのアドリブでしたが、心の深い部分がファフィと繋がっていたためだった事は、ルナスティアには思いも寄りません。

情けは人のためならず、と言いますか、この時のルナスティアの行動がファフィ=フレメルという人間を変え、ファフィにとって最も幸せな結末を迎えるに至ったのは、かつての自身の善行のおかげだったんですね。