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ルナスティアと今後について

ルナスティアと今後について

先日フリーゲーム夢現主催「フリーゲーム大賞2024」にて、拙作「ルナスティア -忘却の少女と魔法学校-」が大賞に選ばれました。作品を遊んでくださった皆様、応援してくださった皆様、本当にありがとうございました。

大賞は初めての事でとても感激なことですが、一方で複雑な気持ちもあります。

発表直後、
「他の受賞作品はグラフィックもシステムも長い年月をかけて作り込まれた素敵な作品ばかりなのに、たかが三ヶ月のポッと出で工夫の無い薄っぺらな作品が賞を取るなんて意味が分からないんだが、不正していないか」
「生成AIが使用されている作品が大賞に選出されるのは納得できません。辞退すべきです」
といった趣旨の、ややきつめのご意見を2名の方よりいただきました。

自分の大好きな作品をお前のせいで、というお気持ちはとても理解出来るのですが、私自身、このご意見に対してどうコメントしていいのか分からず、いまだにお返事を返せていません。謝るのも違うと思うし、辞退を申し出るのも違う気がして。

この賞はレビューの数と総合評価、それに期間補正が関わる形で選考されているそうなので、ほぼプレイヤーの皆さんの投票の様な形で決定されました。拙作を素敵な作品だと評価してくださった沢山のプレイヤーさんのために、私は自信を持って、今回の受賞結果を誇りたいです。それ以外に申し上げられる言葉が見つかりません。

ただ、生成AIグラフィックに関しては、もう二度と今後の作品に使わないつもりでいます。
AIの使用が賛否両論の元になるからと言うのももちろん理由の一つですが、私自身が「100%望む絵を出せなかった」というのが大きいです(勉強不足で出し方を知らないだけかも知れませんが)。

たとえば、ルナスティアやジェシーや各先生の表情に関して、魔女塔のシュリィの驚き顔の様なデフォルメ絵が欲しかったのですが、目を開くか閉じるかぐらいしか出来ず、点目とか白目とかうずまき目とかがまったく出来ない。ジト目すら微妙。コミカルな雰囲気をまったく出せなかったです。そんな表情が出せればもっともっと楽しい作品になったんだろうなって考えると、とても手描きのクオリティに敵うレベルでは無いと感じました。キャラクターの顔を作ることは出来ても、キャラクターの命を作る事までは出来ていないことを痛く感じました。今後もし作品を作ることがあれば、キャラクターに命を吹き込んでいただける素敵な絵師さまにお願いしたいと思います。

最後になりますが、本作品に関しまして賛否沢山のご意見をくださり、本当にありがとうございました。