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ラハ(ラハと魔法の園 -the graystory-)

ラハ(ラハと魔法の園 -the graystory-)

ラハと魔法の園

ラハと魔法の園 -the graystory-」の主人公、ラハ。
記憶を失い、光のルクシエメール魔法学院の前に倒れていた主人公にして謎の少年です。
ルクシエ学院長の計らいでそのまま学院に転入することになるのですが、見学中に上級生によるいじめ現場を目撃してしまい、慌てて止めに入ります。当然のことながら魔法を操れる上級生にかなうはずも無く、為す術も無いままラハは殺されかけるのですが、その窮地に現れたのはサリィ=デビッドという名の天才少女でした。

記憶喪失、正義感、学習能力の高さ、そして炎属性という、まさに物語の主人公らしい主人公です。恋愛に関して鈍感な点もまた主人公らしいと言えるでしょうか。
名前の由来についてはネタバレになるので伏せますが(3作目「ラハと百年魔法石」にて判明)、それ以前に彼の容姿や公式サイトのプロフィールに既にネタバレ要素が多く含まれていることもあって、主人公なのに、このうえなく紹介しづらいキャラクターであるという……(笑)。

ラハと魔法の園

ラハに関してはver1.0以降、ver3.04の現在に至るまでセリフの大幅な書き換えが何度も何度もありました。私ですら保存していない初期のバージョンを保存されているプレイヤーさんは、もうほとんど居ないと思いますが、ラハの本質的な部分がかなり修正されている事もあって、ver1.0をプレイした方と、ver3.04をプレイした方で、彼への評価が180度違うかも知れませんね。

ラハと魔法の園 -the graystory-

ラハと魔法の園 -the graystory-

2016年4月2日公開のフリーゲーム、RPG「ラハと魔法の園 -the graystory-」を紹介させていただきます。

ラハと魔法の園 ラハと魔法の園
ラハと魔法の園 ラハと魔法の園

ときに楽しい、ときに切ない、それは魔法生たちの物語。

【あらすじ】
ベグド暦1336年6の月、魔法界。
17歳以上の魔法生を育成する光のルクシエメール魔法学院の前に、記憶喪失の少年・ラハが倒れていた。自分の事も、魔法の事も、世界の事も、何ひとつ覚えていない彼は、学院長に拾われ、急遽その学院のD級魔法生として転入することになる。
彼は魔法学院での生活を送る中、落ちこぼれ魔法生のチャタや、天才魔法生の少女サリィらと出会い、さまざまな事件に遭遇していく。
ラハの失われた記憶に隠された意外なる真実、そして衝撃の結末が待ち受ける、ストーリー中心のロールプレイングノベル。

https://aokikotori.com/raha.html

プレイ時間 / 5〜6時間想定
プレイ媒体 / Windows・Mac・Webブラウザ・Android
制作ツール / RPGツクールMV

えんため大賞 第18回自作ゲーム部門 特別賞
フリーゲーム夢現 フリーゲーム大賞2016 金賞

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ゲーム制作を始めた当時、ちょうどハリーポッターシリーズにハマっていて、「魔法学校」という舞台には強い憧れがありました。魔法使いが出てくる映画やアニメなどはそれまでにも沢山見てきましたが、いつの間にか魔法が使えてしまったり、魔法が使えることが既に当たり前になってしまっている世界の作品がほとんどだったんですね。しかしポッターシリーズは、魔法界のことを知らない少年が「一から」魔法の世界に触れていく様が非常に丁寧に掘り下げられていたので、彼と同じく魔法界を知らない私にとっては、あの物語の世界に凄くなじみやすかったものです。
魔法学校の入学に至るまでのシーンが特に好きで、オリバンダーの店で魔法の杖を買うシーンはいまだ見るたびに高揚感が止まりません。初見の時は、杖は誰かから与えられるものでは無く「町で買うものなんだ!」と興奮したものです。何もかもが斬新で、雰囲気作りがとにかく素晴らしい映画でした。

とまあ映画の感想ばかりになってしまいましたが、とにかくあの世界の様に、魔法学校で魔法を一から覚える主人公を描きたくて、ラハが生まれました。
「闇の魔法士が討たれた後の世界」というのもあの作品同様の設定ではありますが、この作品ではそれと戦う事よりも、その世界で生きる人間、魔法生に対してスポットを当てたかったこともあって、章ごとに異なる会話を楽しめる様にしました。
ある魔法生はラハに恋をしたり、またある魔法生は先生に恋をしたり、使い魔を持つ生徒や、妖精に萌える生徒など、個性豊かなキャラクターが勢揃いです。メインストーリーを進めながらも、ぜひ彼らとの会話をお楽しみいただければと思います。

次回の紹介作品予定について

次回の紹介作品予定について

RiSE -囚われ少女の魔法譚-」のキャラクター紹介がすべて終わりましたので、次回からは「ラハと魔法の園 -the graystory-」の作品紹介、およびキャラクターの紹介を行っていきます。
こちらも5年以上も前の作品ではありますが、今も沢山の方にプレイしていただけている様で嬉しい限りです。私も当時を振り返りながら、そして懐かしみながら、色々とコメントをしていく予定です。

また、RiSEについては未だにきちんとした公式サイトが用意されていないという事もあって、Wordpressの固定ページを使って作り……かけてはいたのですが、まだまだ時間が掛かりそうです。それが無事終わったら、他の作品のサイトも順次リニューアルしていきたいと思います。

リセ(RiSE -囚われ少女の魔法譚-)

リセ(RiSE -囚われ少女の魔法譚-)

RiSE -囚われ少女の魔法譚-

RiSE -囚われ少女の魔法譚-」のメインキャラクター、リセ。
本名はリセ=リシャス=ゴルドール。
ゴルドール邸の地下に十年間軟禁されていた魔女であり、本作品のヒロインです。
十年よりも前の記憶はすべて失われており、以降は屋敷の外に出ることが無かったため、驚くほど世間知らずで、魔物の存在すらも知らないほどでした。

しかし世間知らずでありながら、人見知りでもコミュ障でも無いので、他人との会話は積極的に行います。剣やダンスをすぐに覚えるなど、魔女だけあって割と器用な子ではあるのですが、魔法を使って人々を幸福にする道をジャックから提案されたことをきっかけに、他人の幸せをふみにじる行為を見ると、感情的になって思わず手が出てしまう不器用さも。

RiSE -囚われ少女の魔法譚-

魔女ではあるものの、使える魔法は「癒やすこと」のみに特化しており、他者を傷つけたり、物を動かしたりする魔法を使用することは出来ません。
継母や義姉達によって受けた虐待の痕を魔法で治療する毎日でしたが、そんな日々を不幸に思ったことは一度も無く、魔女である自分を養ってくれることにむしろ幸福感を感じています。

余談ですが、ミコトの葉チャート「囚われ少女の魔法譚」において、夢の中のリセがダニエラに虐待される姿を見て、心を痛めているシーンがあります。

RiSE -囚われ少女の魔法譚-

ゲームの感想をDMで頂いた時に、このシーンについて「何で?」と聞かれた事が一度だけありまして。
リセ自身は家族を心から愛していたため、ダニエラの行いについて疑問を抱くことは1ミリも無かったので、そもそも今更こんな気持ちになるはずは無いんですよね。
これは、リセが外の世界を経験したことで、心を痛める様になった…のでは無くて、「この物語のリセを演じているリセ」の心が実際に締め付けられて、表に現れ始めているからです。

この『RiSE -囚われ少女の魔法譚-』という作品はそもそも、
「魔法が無い世界」だから、魔女が現れない。だから主人公が救われない。
そんな悲しい結末の絵本の中に、
「魔法がある世界」からやって来た魔法使いが、
魔法が無い世界の魔女となって、幸福な物語へと書き換える物語です。

なので、このシナリオの締めくくりにおいて、

RiSE -囚われ少女の魔法譚-RiSE -囚われ少女の魔法譚-

物語の中で「魔法の無い世界」でリセを演じる、「魔法のある世界」のリセが現れて、この様なメタ発言を行っているわけですね。ではこの魔法のある世界のリセは何者なのか。

それはまた、別の作品のどこかで会えるかも知れません。

ダニエラ(RiSE -囚われ少女の魔法譚-)

ダニエラ(RiSE -囚われ少女の魔法譚-)

RiSE -囚われ少女の魔法譚-

RiSE -囚われ少女の魔法譚-」のサブキャラクター、ダニエラ。
ゴルドール家、三姉妹の母です。宝石商であった夫シャルルを失ってから再婚を間近に控えていましたが、その相手は行方不明。その婚約相手の娘であるリセを屋敷の地下に幽閉します。リセが魔法を使える魔女であり、「魔女が世界を滅ぼす」という予言を信じていたからです。

日々の暴力の果てにリセは屋敷に来るまでの記憶を次第に失っていくのですが、ダニエラがそうして彼女を弱らせるに至ったのは、ある目的があったためです。魔女裁判の末、その目的をリセに見破られ、最終的には改心することになるのですが、サラ・ベラ姉妹に続いて「それでも許せない」というプレイヤーさんは多いですよね。

RiSE -囚われ少女の魔法譚-

ちなみにシンデレラにおける継母の行いの詳細は分かりませんが、改心する事までは無かったので、あちらの世界よりはまだまともな性格…かも知れませんよ。