「ラハと魔法の園 -the graystory-」のメインキャラクター、フーバルト。
光のルクシエメール魔法学院の戦闘魔法講師で、本名はフーバルト=ビーフォース。実は「ラハと魔法の園」時点では20歳なので、カシェやスージーとは一歳差。シエスタやクラリスとも二つしか年が離れていないんですよね。
また、作中では学院最年少でA級魔法士の称号を取得した優秀な講師として描かれているものの、理のエクレール魔法学院のA級魔法生試験に一発で受かったとされているオリアネス(続編「ラハと理の魔法生」にて登場)という例があるため、魔法界全体で見れば一発合格はそれほど珍しいことでは無い様です。
「血も涙も無い性格」「鬼・悪魔・フーバルト」と魔法生達からは恐れられていますが、優秀な行いに対してしっかりと点数を与える甘さは持っているため、出来のいい魔法生達からは定評があります。
彼の作った試験の魔物にもやはり甘さがあり、必ず何かしらの弱点が用意されているので、「A級魔法生試験の担当はフーバルトにして欲しい」と願うB級魔法生も少なくありません。時間制限を設けるラクリス先生や、八体のドラゴンと戦いながら筆記試験を受けさせるバイエル先生よりも根はずっと優しいのです。
とまあ、いまさら優しさをアピールしたところで、第一章のラハに対するこの行いに関しては、完全に言い逃れの出来ない悪行、いや蛮行としか言い様がありません。まあ痛い目に遭わせたあとで折を見て助け出すつもりだった可能性も少しは…あったのかなぁ…。ルミナルトの洞窟の魔物はフーバルトが管理権限を持っているので、たぶん致命傷を負わせない様な設定になっていたのでしょう。うん。
それにしてもこのシーンのフーバルト、お芝居が下手くそですね。普段は魔法生を「貴様」呼びしかしないのに「君」呼びになっているし、語尾も変。この台詞の書き方はミスじゃなくてわざとですよ。ええ。